取引先の指定する日程に対して承諾のメールを送る場合を例に考えます。 株式会社マイナビ ○○様 平素より大変お世話になっております。 マナー株式会社の△△でございます。 ご多用のところ 打ち合わせの日程につきまして、ご返信くださり 誠にありがとうございます。 それでは、10月10日(金)13時に貴社へ伺います。 当日は、皆様のお役に立てますよう尽力してまいります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ********** マナー株式会社 △△ 〇〇子 住所・連絡先・メールアドレス *********** ◇メールではあいまいな表現を避ける メールで気をつけるポイントは、あいまいな表現をしないことです。 丁寧に書きすぎるあまり、ひとつの言葉に2つ以上の敬語を使用しているケースをよく目にします。 メールは言葉だけのコミュニケーションになるので、相手に誤解を与えないようシンプルな言葉遣いを心がけたいもの。また、お願い事やお断りのメールなどでは、相手に寄り添ったクッション言葉、お礼なども忘れないようにしましょう。 Point! ・あいまいな表現は避ける ・丁寧に書きすぎるあまり敬語を多用しない ・誤解を与えないシンプルな言葉遣いがベスト ・お願いやお断りのメールはクッション言葉を添える 大切にしたいのは「相手に伝わるシンプルな表現」 これまで説明してきたとおり、二重敬語は一般に適切ではありません。しかし、「習慣として定着している二重敬語」もあります。 敬語は、その場の人間関係や気持ちのあり方を表現します。正しい敬語表現にとらわれるあまり不自然でわかりにくい言葉遣いになってしまっては本末転倒。「相手がその言葉を聞いてどのように感じるのか」を最優先に言葉を選べるといいですね。 (川道映里) ※画像はイメージです

  1. 伺わせていただきます

伺わせていただきます

相手に失礼のないよう、気を配りすぎるあまり、敬語に敬語を重ねた言葉を使う人は増えています。 よく耳にする「伺わせていただきます」という表現。「伺う」も「させていただく」も敬語であるため、その使い方が正しいのか否かについて、多々議論されることも。 「伺わせていただきます」は正しい表現? 今回は、「伺う」という敬語の使い方を確認し、シチュエーション別に使い分けのポイントを紹介していきます。 「伺わせていただきます」は正しい敬語? 「伺わせていただきます」が正しい敬語なのかどうかを議論するには、まず「伺う」と「~させていただく」を分けて考える必要があります。 謙譲語Ⅰに分類される「伺う」 敬語は尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ(丁重語)、丁寧語、美化語の5種類に分類されます。 (1)尊敬語 相手側または第三者に向かう行為・物事・状態などについて、その人物を立てて述べるもの。 (例)いらっしゃる、おっしゃる (2)謙譲語Ⅰ 自分側から相手側または第三者に向かう行為・物事などについて、その向かう先の人物を立てて述べるもの。 (例)伺う・申し上げる (3)謙譲語Ⅱ(丁重語) 自分側の行為・物事などを、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。 (例)参る・申す (4)丁寧語 話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの。 (例)です・ます (5)美化語 物事を、美化して述べるもの。 (例)お酒・お料理 ※文化審議会答申『敬語の指針』(文化庁)より 「伺う」は「行く(訪ねる)」「聞く」「尋ねる」の謙譲語Ⅰに該当します。 謙譲語「させていただく」は適切? 次に「~させていただく」については、文化庁の文化審議会答申『敬語の指針』のなかで、 「基本的に自分側が行うことを相手側または第三者の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」 と記されています。 条件を満たさない場合は不適切 したがって、 自分が行うことに対して、1. 伺わせていただきます. 相手側の許可をもらい、2. それによって恩恵を受ける事実がある、という条件(ex. 「コピーを取らせていただけますか」)を満たさない場合、あまり適切な表現ではないと判断されることも。 適切の許容度は人によって異なる 1と2の条件を満たしているかどうかは、人それぞれの捉え方による部分もあり、「~させていただく」が適切なのかは個人の許容度によって変化します。 「伺わせていただく」は二重敬語だからダメ?

公開日: 2017/09/01 最終更新日: 2020/01/09 【このページのまとめ】 ・敬語には相手を敬う「尊敬語」自分がへりくだる「謙譲語」丁寧な印象を与える「丁寧語」がある ・「伺う」「いただきます」はどちらも謙譲語のため、「伺わせていただきます」は二重敬語で誤り ・ビジネスシーンには浸透しているので、問題なく使われていることもある ・丁寧な印象を与えやすい「させていただく」も間違って使われていることが多いので注意 普段何気なく使っている敬語。どんな種類があって、どのように使い分けをしているのか意識したことはありますか? このコラムでは、敬語の種類や使い方、間違いやすい言葉の言い換え例などをご紹介。 自分の敬語マナーに自信がないという方はぜひご確認ください。 ◆敬語の種類 敬語には 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」 の3種類があります。 それぞれ、どのように異なっているのか解説します。 【尊敬語】 会話の相手を敬う表現で、相手を立てるときに使用する敬語です。 上司やお客様など、目上の相手に使用します。 【謙譲語】 自分がへりくだる(下手に出る)ときに使用する敬語です。自分が下手に出ることで、相手のことを立てることができます。 自分より立場が高い相手に使用しましょう。 【丁寧語】 相手に対して丁寧に述べる敬語です。相手を問わず使用することができます。基本的には「です」「ます」などの、丁寧な印象を与える言葉のことを指します。 ◆「伺わせていただきます」は間違い? 伺わせていただきます 例文. ビジネスの場でよく聞く「伺わせていただきます」。一見丁寧に見えますが、実は間違っているとご存知でしたか? 「伺う」と「いただきます」はどちらも謙譲語のため、二重敬語となってしまい、正しい敬語ではないのです。 同じように、「お伺いします」や「お伺い致します」、「お伺いしたく存じます」なども実は二重敬語。 知らずに使うと失礼と受け取られてしまう可能性があるため、誤りだと知っておくことが大切です。 しかし、やりとりする相手が使用している場合や、先輩、上司などは気にせず使っている…というような場合には、周りに合わせて使用しても問題はないでしょう。 どうしても気になる場合は、「伺います」と一言で言い切るのが無難です。 ◆「させていただきます」には注意が必要! よく見る敬語の間違いに多いのが「させていただきます」。 語尾につけることで丁寧な表現になるというイメージがあるのか、どんな言葉にもつけてしまう人が少なくありません。 しかし、「させていただく」は相手に許可を求めるときや、恩恵を受ける際に使うのが正しい使い方。 例えば、「こちらのドアを閉めさせていただきます」というように、許可や恩恵に関わりがあるときにのみ使用するようにしましょう。 【よく見る誤った「させていただきます」とその言い換え例】 ・見させていただきます →「拝見します」 ・改めてお電話させていただきます →「改めてお電話いたします」 ・お話させていただきます →「お話します」 それぞれ良く使われている言葉なので違和感がないという方もいるかもしれませんが、言い換えの言葉を知っておくことでより正しい敬語を扱えるようになるかもしれません。 このように、間違った敬語は意外と知らずに使ってしまっていることも。 マナーや一般常識を見られる転職・就職前には、しっかり確認しておきましょう。 自分のマナーや敬語の使い方に自信がない方は、転職のプロに相談するというのも選択肢の一つです。 ハタラクティブでは応募書類作成から面接対策までマンツーマンでサポートするので、就活時に必要なマナーをしっかり身につけることができますよ。 就職・転職活動にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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