堀川次郎は高校二年の図書委員。 利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。 そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。 放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。 爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
  1. 『本と鍵の季節』(米澤穂信)の感想(438レビュー) - ブクログ

『本と鍵の季節』(米澤穂信)の感想(438レビュー) - ブクログ

この本は「専念」や「専門家であること」、それから「世界観というものを求めてはいけない」ということが書かれています。 私たちはつい「世の中とはこういうものだ」というように大雑把に物事を捉えがちですが、どんなことであってもひと言で表現できるようなものではなくて、個々人の様々な仕事や取り組みで成り立っている。大雑把な世界観で語られうるものではないんです。 たとえば学問であれば、「パウロの書簡について新しい解釈が発見された」とか「いやその解釈はおかしい」という小さな研究や追及の積み重ねこそが学問なわけで、「神学とはつまりこういう学問だ」とひとくくりにするのは学問ではないということですね。 最後に米澤さんの小説の読者の方にメッセージをいただければと思います。 この本を書くにあたって力は尽くしたと思います。楽しんでいただけたらうれしいです。 取材後記 米澤さんの経験してきた膨大な量の読書がうかがえるような取材だった。 ミステリついて、小説執筆について。一つ一つ丁寧に語っていただき、感謝しかない。 『 本と鍵の季節 』の堀川と松倉をもう一度読みたいと思い、取材時に「シリーズ化」を提案してみたが、いつか実現するだろうか。個人的にはしてほしいと思っている。 (インタビュー・記事/山田洋介)

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