松陰寺:何だよ! シュウペイ:ちょっと俺性別間違えちゃった。 松陰寺:いやどんな間違い! でも俺は受け入れる。気にするな時を戻そう 。( キャラボケ ) シュウペイ:大事な話があるんだ。 松陰寺:何? シュウペイ: 365日毎朝欠かさず俺に夜ごはんを作ってくれないか? ( キャラボケフリ ) 松陰寺: いや朝夜ごはんを食べる人すなわち、夜勤で働く人がいるから世の中が回るんだ! そうだろ?ビルの清掃作業員長距離トラックの運転手。他にもたくさんの人の支えがあって朝を迎えることができるんだ。そういう人たちにもっと感謝の気持ちを示すべきだろ!なぁ! ( キャラボケ )お前はどう思う? 時を戻そうの使い方|ぺこぱ松陰寺さんの人のせいにしないツッコミ名言集|福岡のタレント・ハル公式サイト. シュウペイ:うるさいな。 松陰寺: お前よりはうるさい 。( キャラボケ ) シュウペイ:確かに。 松陰寺:悪かった時を戻そう。 シュウペイ:でもやっぱり今はいい! 松陰寺:何よ気になるじゃない。何しに来たのよ。 シュウペイ: ただ会いたかっただけなんだ! ( キャラボケフリ ) 松陰寺: いや会いたいだけで会いに来い。そうだろ?会いたい理由はたった1つ。会いたい 。( キャラボケ ) シュウペイ: どうもありがとう 。( キャラボケフリ ) 松陰寺: 俺の「どうもありがとう」だろ!…なんて言葉を言おうものなら俺はうぬぼれてる!そうだろ?「どうもありがとう」は…誰の言葉でもないんだいやついて来んじゃねえ!…なんて言葉が言えるはずもない。なぜなら俺たちは…コンビだから!後ろに人がいるのかもしれない!おいちょっと待て戻れ戻れ。何だよプロポーズの練習がしてぇんじゃねえのかよ 。( キャラボケ ) シュウペイ: あっ俺そもそもさ結婚相手とかいないんだよね 。( キャラボケフリ ) 松陰寺: いやいいかげんなことなんかない!全ての物事には意味があるどうもありがとう 。( キャラボケ )

  1. 【M-1グランプリ2019】ぺこぱ「タクシー」漫才ネタ書き起こし | ひまぷっち
  2. 時を戻そうの使い方|ぺこぱ松陰寺さんの人のせいにしないツッコミ名言集|福岡のタレント・ハル公式サイト

【M-1グランプリ2019】ぺこぱ「タクシー」漫才ネタ書き起こし | ひまぷっち

» M-1グランプリ2019の動画を見る 拍手の中、手を振って登場 シュウペイ どうも~! 松陰寺 ロンリネス、ロンリネス。どうもありがと、ありがと、ありがと 自己紹介します! 長髪を激しく振り回す松陰寺 フォまたせ!しました! フォレの名は!松ウィン寺!シュッシュッ…シュッ…太勇だ! ピュ~(口笛)キマッた … !どうもありがとう。 そしてこちらが! 松陰寺の前に出て、大きく手を広げるシュウペイ どうもー!ぺこぱのシュウぺイでーす!お願いしまーす! いや、被ってる!なら、俺がよければいい! どうもありがと、ぺこぱですよろしくー! お願いしまーす! ありがと。ピュ~ 突然なんだけどさ ああ、なんだ タクシー運転手なんてやってみたいなと思って ピュ~ゥ。タクシーフン転手か。良いじゃないか じゃあ、運転手やるからお客さんやって 悪くないだろう 運転するシュウペイ ぶぅぅぅん … ! ヘイ!タクシー! 松陰寺にぶつかるシュウペイ どぉぉぉん! いや、イッテェな!どこ見て運転してんだヨ!って言えてる時点で無事で良かった! そうだろう?無事であることが何より大切なんだ … 時を戻そう ぶぅぅぅん … ! ヘイ!タクシー! どぉぉぉん! 【M-1グランプリ2019】ぺこぱ「タクシー」漫才ネタ書き起こし | ひまぷっち. いや、二回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない! もう、誰かのせいにするのはやめにしよう … 時を戻そう 運転して松蔭寺の前に停車するシュウペイ すぅぅぅん … いや、ぶぅぅぅんじゃなくてすぅぅぅんの車が、もう町中に溢れてる! タクシーに乗る松陰寺 運転手さん!新宿駅までお願いします かしこまりました! ちなみになんですけど、新宿駅って何ですか? いや、知らねーんだったら教えてあげよう! そうだろう?知識は … 水だ。 … 独占してはいけない ふふっ。どうもありがとう。 運転手さん、俺がナビするから任しといて ありがとうございます!ぶぅぅぅん あ。じゃあ、その信号を右で ってことは左ですねー えっ?あ、いや … じゃあ、次の信号を右に曲がってください 左ですねー 聞いてますか!?運転手さん!あ、じゃあ、その角を右に曲がってください! 左ですねー いや、右だっつってんのに! 何で三回も左に曲がると右になってんの!!? … すごいよ運転手さん お客さん、大丈夫ですよ。ナビついてるんで いや、俺がナビしてた時間返せよ! って言って実際に時間が返ってきたよーって人 観客に挙手を求める松陰寺 いないだろう?できないことを求めるのをやめにしよう あのー、お客さん。お客さん、今急いでますか?

時を戻そうの使い方|ぺこぱ松陰寺さんの人のせいにしないツッコミ名言集|福岡のタレント・ハル公式サイト

熱く語っているところに相方が密着してきた時▶︎いやついてくんじゃねぇよ…なんて言葉が言えるはずもない。なぜなら俺たちはコンビだから! 相方がステージとは反対側に向かって決めポーズをした時▶︎いやうしろに人がいるのかもしれない。 相方、時と場所を戻そう。 他の女で寂しさを埋めたとカミングアウトされた時▶︎いやひどいのは運命。あなたじゃないわ。 相方が自らを飛行機だと言ってジャンプし続けた時▶︎いや自らが飛行機となって飛び立ってんじゃねぇ。飛び立ってんじゃねぇ。飛び立ってんじゃねぇ。飛び立ってんじゃねぇ。。。 首を全力で振りながら『飛び立ってんじゃねぇ』を繰り返させられた時▶︎いや俺の首が壊れたらそれは自己責任。そうだろ?自分でやってんだもん。 俺の首は、田舎のじいちゃんちのドアノブだ。壊れかけてる。 相方が変な位置にポジション取りした時▶︎え?俺が移動したのか?フォレがフォ前でフォ前がフォレ? 俺の髪型には無限の可能性がある▶︎フォレのファミ型には無限の可能性がある。 俺がお客さんだな▶︎フォレがフォ客さんだな。 相方に髪を切ったほうがいいと言われたので美容室に入り込んだところをやった途端、鏡で後頭部を見せられた時▶︎いやまだ切ってねぇ状態の髪の毛も見ておくべきだ。だいぶ伸びたな。 『こちらの空気椅子にお座りください』と言われてしまった時▶︎いや空気椅子で足腰鍛えながら切ってもらえるんですか?どうもありがとう。 髪型の参考にと渡された雑誌が日本史の資料集だった時▶︎いや選べねぇとも言い切れない。 おすすめは最澄、空海、千利休、杉田玄白あたりだと言われた時▶︎いや全員ボウズだけど毛先で遊んでいる男たちよりはマシだ。そうだろ? お客さんは毛先で遊んでないんですか?と聞かれた時▶︎いや俺の毛先は毛根の余韻だ。一本一本の髪の毛に意味がある。愛、自由、希望、夢、どうもありがとう。 4本しかないんですね?と言われた時▶︎いや4本しかないんだ。見えている髪の毛は4本の残像だ。 急に髪の毛を引っ張られた時▶︎イッターみを感じるってことは生きてる。 首を振りまくるネタだったので、松陰寺の首の寿命が心配です(笑)次はM-1決勝ネタの書き起こしです! タクシー運転手ネタ書き起こし 2019年M-1決勝ネタ お待たせしました▶︎そまたせしました。 俺の▶︎フォレの。 自分の目の前に立たれて視界を遮られた時▶︎被ってるなら俺が避ければいい。 タクシー運転手▶︎タクシーフン転手。 いいだろう▶︎悪くないだろう。 タクシーにぶつかられた時▶︎どこ見て運転してんだよ…って言えてる時点で無事でよかった。そうだろ?無事であることが何より大切なんだ。 またタクシーにぶつかられた時▶︎2回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない。 もう誰かのせいにするのはやめにしよう 。 タクシーの音がブーンじゃなくてスーンだった時▶︎いやブーンじゃなくてスーンの車がもう街中に溢れてる。 どメジャーなスポットにも関わらずタクシー運転手に『新宿駅は何ですか?』と言われてしまった時▶︎いや知らねー…んだったら教えてあげよう。そうだろ?

おお、すまんのぉ いいえ ヨイショ、ヨイショ シュウペイは席に座り、松陰寺を膝の上に座らせる いや、おじいちゃんの膝の上は懐かしい。あの頃を懐かしがろう …時を戻そう プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! レロレロ、レロレロレロレロレロ 席どうぞ! ワレワレハ、ウチュウジンダ いや、宇宙人が電車に乗ってくるってことは宇宙船が壊れてる可能性がある! 移動手段を失っている。助け合っていこう トキヲモドソウ いや、宇宙人が戻したっていい プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! うるせぇ!ハゲ! いや、ハゲてねぇのは今だけなのかもしれない! 先のことは分からない! プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! ウホウホウホー! いや、ゴリラが乗ってきたら車両ごと譲ろう! 命を守ろう! プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! 痛!痛!イタタタ体育大学主席で卒業! いや、どういうボケでも処理するのが俺の仕事なんだ!来い!! イタタタ体育大学主席で卒業! できない時はできないと言おう!できない!! プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! 今ボケの畳み掛け中ですけど、みなさんどうですか? いや、聞かなくていいけど実際のところどうですか? 悪くないだろう プシュー おじいさん、よかったら席どうぞ! プシュー 扉が閉まり、顔を挟まれるシュウペイ いや、同じボケじゃない!挟まる角度が違う!! 痛たたたたた、痛い痛い痛い痛い痛い ちょっとちょっと、ちょっと待ってくれ相方! え? ずっと何やってんだよ! いい加減にしろ!

そう思った瞬間、ヴェルグリンドの内奥から不思議な声が響いたのである。 ――《望むなら、更なる力を与えましょう》―― と、不思議な声が囁いた。 それは幻聴などという生易しいものではなく、明瞭で強い意志を感じさせる声だった。 "世界の言葉"に酷似した響きだが、少し柔らかく洗練された優しさのようなものを感じさせる。 問題は、その言葉の意味だった。 (更なる力、だと? それを得たなら、この状況を打破出来るのか?) ――《可能である、そう肯定します》―― (そうか、可能なのか。ならば迷う必要はない!)

ちくしょう、それじゃ完全にユウキに負けたんじゃねーか!! 」 《いいえ、それは違います。ユウキには、リムル様を滅ぼす事など出来ませんでした》 だが、俺は愛する者を守れなかった。 それでは、意味がない。俺一人生き残っても意味などないのだ。 仮に、記憶が限りなく同じで、DNAすらも全く同一の者を生み出せるのだとしても、果たしてそれは本人と言えるのか? 俺がこの手で生み出して、今まで通りに同じように付き合っていけるというのか!? ふざけるなよ、ちくしょう!! 「そんなものは、まやかしだろうが! 言い訳した所で、俺はユウキに負けたんだよ……」 シエルは合理的に、ユウキという異端を排除した新しい世界を構築すれば良いと考えているようだ。 確かにそれは正解だろう。 何の問題もないと言えるだろうさ。 だが、それでは俺の気が納まらないのだ。 俺の孤独を癒す為だけに、まやかしのように死んだ仲間を蘇らせるだと? そんな真似は死んでも御免である。 俺は我侭だと自覚している。 だがだからこそ、自分に都合の良いだけの世界を生み出す事を認める訳にはいかないのだ。 そんな世界では、俺という存在そのものが腐って死んでしまうだろう。 過去に縋って自分を慰めるくらいなら、誇りある孤独を選択する方がマシであった。 《やはり、リムル様ならばそう答えるだろうと予想しておりました》 俺は怒りのままに叫んだのだが、シエルは逆に嬉しそうに答える。 そして言葉を続けた。 《それに、ユウキに負けてはいませんよ。今から倒しに行けば良いだけの話です》 事も無げに、シエルさんはそう言い放ったのである。 今から倒しに行けばいい? 過ぎ去った過去に戻ってか? そんな事が出来る訳が……。 クロエは未来の記憶を読み取れる 時間跳躍 ( タイムリープ ) が可能なようだが、あれはあくまでも過去の自分へと戻る能力だ。 それに、時間が停止している中では発動出来ない。 ユウキは慎重にも、そうした逃げ道を塞ぐ意図も込めて、時間停止を行ったのだろうから。 《いいえ、問題ありません。マイから新たに獲得した『瞬間移動』は、本来は別の能力の原型に過ぎませんでした。この能力は『一度行った事のある場所へと移動する能力』ではなく、『あらゆる時空を超え、望む地点へと到達する事が可能な能力』だったのです。時間と空間を支配するリムル様ならば、時を超える事など容易い事なのです》 俺は絶句した。 道理で、俺が怒ったにも関わらず、シエルさんが平然としている訳である。 初めから、俺が何を望んでいるのか、全てを見通していたのだろう。 「よし、じゃあさっさと行って、サクッとあの馬鹿を倒すとしようか。知ってるだろ?

心の中で絶叫するヴェルドラ。 姉であるヴェルグリンドに、そんな要らぬお世話をしたのは、親友であるリムル以外に考えられないのだ。 一頻りヴェルドラを殴って気が済んだのか、ヴェルグリンドはヴェルザードへと向き直った。 そして、「最高の場面のハズなのに……。お約束と違うではないか……」などとブツブツ呟いているヴェルドラに向けて、言う。 「黙れ、見苦しいぞ。私の弟なら、それ以上馬鹿を晒すなよ。ヴェルドラ、貴様に勇者は任せる。友達の大切な存在なんだろう? 精々、下らぬ失敗をしないようにしろよ。姉上は私が相手をします」 「ですが……」 「くどい! 二度も言わせるつもりか?」 「了解であります、姉上!」 最敬礼しつつ、ヴェルグリンドの言葉を了承するヴェルドラ。 姉に逆らう愚を冒すのは、馬鹿のする事なのだから。 ヴェルドラは殴られた頬をさすりつつ、勇者クロエに取り付いたルシアへと向かったのだった。 それを見やり、ヴェルグリンドはギィに向き直り言う。 「ギィ、貴様なら姉上の支配を解除出来るのだな?」 「ああ、出来るぜ。ただし、戦闘しながらじゃ無理だけどな」 「問題ない。勇者クロエは愚弟に相手をさせる。貴様は姉上の支配の解除に全力を尽くしてくれ」 ヴェルグリンドからの要請を受けて、ギィはほんの少しだけ考え込んだ。 解除は可能だろう。何しろ目の前で支配を行うのを見た事で、その原理は理解出来たから。 問題は、それに要する時間だった。 「いいか、今のオレでは解除に時間が掛かり過ぎる。とっておきの演算特化で解除するから、その間はオレの援護を期待するなよ?

と。 クロエは刀を持っているのに、自分は素手とはこれ如何に? そんな事を思ってしまったが、今更口にしてしまうと、姉の逆鱗に触れるのは間違いない。 ハッキリ言うと、クロエの剣技は超一流であり、並ぶ者なしだとヴェルドラは知っていた。 一度痛い目にあわされていたし、素手では分が悪いと思ったのだ。 互いに 究極能力 ( アルティメットスキル ) を持たなかったからこそ、精神生命体の優位性により当時のクロエの『絶対切断』を無効化出来たのだが、今のクロエの剣技を無効化する事は出来ない。 何しろ、クロエは先程までギィと互角に戦っていたのだから。 非常に不味い――ヴェルドラはそう思ったのだった。 まあ、斬られても痛そうだな、という程度の悩みではあったのだが……。 その時、ヴェルドラの前に一本の剣が突き刺さった。 魔剣" 世界 ( ワルド ) "、この世界最高峰の一振りである。 「おい、それ使えよ」 ヴェルドラが振り向くと、そこには凄絶な美女がいた。 緋色の髪が神々しく流れ、豊かな胸とまろやかなお尻の存在感を、折れそうな程に細い腰のくびれが強調している。 女性型となった、ギィだった。 「ギィ、か?」 「あ? 他に誰がいるんだよ? オレに決まってるだろーが」 ヴェルドラの問いに、面倒そうに答えるギィ。 性別の違いには拘りのないギィにとって、見た目などはどうでも良いのだ。 重要なのは、見た目よりも能力である。 戦闘特化の男性型と異なり、女性型は演算特化だった。 ヴェルダナーヴァが組み込んだ支配回路を解除するには、情報演算処理能力を最大限高める必要があるとギィは考えたのだ。 だから、久しぶりに女性型になった。 ただそれだけの事なのだ。 「では、使わせて貰おう」 「おう。負けんなよ?」 「クアーーーハハハハハ! 愚問である! もう一度、本気となった勇者と戦ってみたいと思っておったのだ。これは良い機会だし、我も本気で相手をしようぞ!」 そんな事を言いながら調子を取り戻したヴェルドラに、「まあ頑張れよ」と返事するギィ。 相手をする時間が勿体無いと考えて。 ギィは意識を切り替え、ヴェルザードを視界に入れた。 (待ってろよ、今直ぐ解放してやるからな) 深く静かに集中し、その能力を研ぎ澄ます。 ギィの『神速演算』が、ただでさえ高い演算能力を励起状態へと引き上げる。 ギィは迷う事なく全てのエネルギーを演算に流用し、ヴェルザードへ向けて『 攻性心核浸食 ( スピリチュアルダイブ ) 』を開始するのだった。

まさか、あのスライムは…… 究極能力 ( アルティメットスキル ) に組み込まれていた支配回路を弄り、その不要となった隙間に私の意志と能力を組み込んで進化させたとでも言うのか!? それは、最適化などというレベルではない!! そんな出鱈目な事は、 我が兄 ( ヴェルダナーヴァ ) にしか為せぬ技――もしも、 そんな事が出来る存在がいるとすれば……) 有り得ぬ想像に身震いするヴェルグリンド。 驚愕に思考ループに陥りそうになったが、今はそんな場合ではない事を思い出し現実へと意識を戻す。 ルシアがそんなヴェルグリンドを不審そうに見やったが、気にする事はないと開き直った。 今のヴェルグリンドにとって、ルシアなどは取るに足らぬ小者にしか見えなかったから。 そう思える程に凄まじく、ヴェルグリンドの能力は向上していたのである。 ◇◇◇ フフフ、フハハハハ! 姉二人もいる場所に向かわされて、一時はどうなる事かと思ったが、神は我を見捨てなかったようだ! ヴェルドラはそう思い、心の底から安堵した。 姉二人は操られていた。 自分達の意志で動けぬようで、ルシアという天使の言いなりになっている。 このチャンスを生かし、格好よくヴェルドラが救出する。そうする事で、姉二人はヴェルドラへと感謝の念を向けるだろう。 そして、今までの横暴さを反省し、ヴェルドラへと謝罪する。 それが、ヴェルドラが思い描いたシナリオである。 (嫌々やって来たが、まさかこんなチャンスに巡り合うとはな……。リムルに感謝せねばなるまい――) 自身の幸運と友の采配に感謝しつつ、ヴェルドラは再び口を開いた。 「ギィよ、苦戦しているようだな。だが、安心するが良い。我が来たからには、もう心配は要らないぞ!」 「ヴェルドラか。正直、助かったぜ。オレ様でも、戦いながらあの支配を解除させるのは不可能だしな。能力の原理は理解したが、あれを解除するのは厄介だ」 「ほう? 流石だな。ならば、殺さずに動きを止めさえすれば、あの支配は解除可能なのだな?」 「ああ。思考に全力を回せれば、何とか出来るだろうさ。だが、あの姉妹に加えて最強勇者。ともかくは、この三人を無力化するのが先だぞ? 流石にお前が来なかったら、オレ様も殺されていたかもな」 「クアーーーハハハハハ! そういう事なら尚の事、我に感謝を捧げるが良い!」 ヴェルドラは更に調子に乗る。 ギィは呆れた顔をするものの、何も言わなかった。 今言った通り、この三人を相手にするのは、ヴェルドラが居たとしても厳しいと考えたのだ。 殺すならばともかく、無力化となると難易度が桁違いに跳ね上がるのである。 寧ろギィからすれば、ヴェルドラが何故そんなに能天気なのか、その理由を聞きたいとさえ思った程である。 「クックック、ではギィよ。貴様は勇者の相手をしているが良い。我がサクッと姉上達をどうにかしてみせようではないか!」 ヴェルドラは笑うのを止めると、不敵な表情で前に出た。 迷いなくヴェルグリンドに向かって歩き出す。 「ヴェルグリンド。その愚か者を殺しなさい」 そんなヴェルドラを冷ややかに見つめ、ルシアがヴェルグリンドに命令をした。 そして―― パァーーーーーン!!

Sitemap | xingcai138.com, 2024

[email protected]