排膿散及湯 ポイント この記事では、排膿散及湯についての次の事が解ります。 ・患者さんへの説明方法、副作用や注意点 ・出典(条文)、生薬構成 ・詳しい解説、他処方との鑑別 「名古屋漢方」のムセキです。 本記事は、排膿散及湯についての解説記事になります。 最初に患者さんへの説明例、その後に詳しい処方解説を載せています。日々の業務で使う資料として、ご活用頂ければ幸いです。 ムセキ よろしくお願いしますm(_ _)m スポンサーリンク <急ぎの方用>患者さんお客さんへの説明 ムセキ 私が普段行う説明を書いています。 一般的な説明 今日は、排膿散及湯という漢方薬が出ています。このお薬は、化膿している所に、膿を出して治す場合によく使われるお薬です。 今日はどのような症状で受診されましたか? ○○という症状ですね。 お困りの症状に、先生はこれが良いと考えられたようです。このお薬は、膿を出してできものを治しますので、一度、試してみてください。 身体が冷えたり、食欲が無くなりますと効き難くなりますので、体調には充分にお気をつけ下さい。 漢方医処方の場合の説明 今日は、排膿散及湯という漢方薬が出ています。このお薬は、化膿している所に、膿を出して治す場合によく使われるお薬です。 排膿散と排膿湯という、別々の処方を合わせたものなので、排膿散及湯という名前になります。 今日はどのような症状で受診されましたか?

  1. 化膿で使われる「排膿散及湯」。湯と散、どっちが正しいの? | 太陽堂ブログ「太陽堂の漢方のお話し」

化膿で使われる「排膿散及湯」。湯と散、どっちが正しいの? | 太陽堂ブログ「太陽堂の漢方のお話し」

排膿散及湯は読んで字の如く、化膿病変から排膿を促す作用が知られており、「 漢方の抗菌薬 」という呼び方もあるそうです。 しかし私はこの方剤を使用した経験がありません。 小児科分野で適用するとしたら、肛門周囲膿瘍の急性期や、中耳炎・副鼻腔炎反復例で他の治療が効かない場合でしょうか。 どんな風に使えるのか、私に使いこなせるのか、調べてみました。 ************************************* <排膿散及湯のポイント> ・排膿散(本格的炎症に用いる)と排膿湯(きわめて初期の炎症および排膿後の時期に用いる)の合方であり、吉益東洞が考案した。東洞によると「排膿作用のある桔梗に、枳実のしこりをとる働きを加味することが秘訣」とのこと。 ・排膿散と排膿湯の原典は『金匱要略』。 ・「使用目標は、急性または慢性の炎症に用い、炎症の初期から排膿後まで広く用いられます。すなわち排膿湯は炎症の初期で、皮膚表面からあまり盛り上がりがない時期に吸収を目的に用い、排膿散は皮膚表面から半球状に隆起して硬く腫脹する時期で、その名の示す通り、排膿を目的として用います。以上の合方ですから、いずれの時期でも使用は可能ということであります。」(石野尚吾先生) ・「小さな膿は消失し、大きな膿は噴火して治る」(中島俊彦Dr. ) ・甘草・生姜・大棗で補気健脾して正気を高めることが、より排膿を容易にする(高橋浩子Dr. )。 ・「外界と交通性のある」すなわち「表在性」の化膿性病変を指標とする。交通性がないと排膿できない。 ・「排膿湯は小柴胡湯、排膿散は四逆散に相当する」(大塚敬節先生) ・副鼻腔炎に対する効果は? ・・・「期待外れであったのは慢性副鼻腔炎で、既往に手術を受けたこともある比較的重症例を含む3例では、不変2例、悪化1例であった」(秋葉哲生先生)。 ************************************** まず、生薬構成と基本的な解説を。 ■ 「気管支拡張症の急性増悪に麻杏甘石湯と排膿散及湯が奏効した症例」より ( 漢方スクエア、高橋浩子Dr. ) ※ 排膿湯の「化膿しやすくする」という箇所は「排膿しやすくなる」の間違いだと思います。 排膿散及湯は桔梗・枳実・芍薬・甘草・生姜・大棗から構成される方剤で、『金匱要略』の 排膿散 (桔梗・枳実・芍薬) ・・・清熱解毒、去痰排膿 排膿湯 (桔梗・甘草・生姜・大棗) ・・・赤く腫れた局所の緊張をゆるめ、排膿しやすくする ーを合わせた処方です。 排膿散+排膿湯の構成である排膿散及湯を、慢性化した肺熱疾患に投与すると、キキョウ(桔梗)で気管の分泌を促進して去痰、消炎、鎮咳し、枳実・芍薬と合わせて排膿を促進します。また、 甘草・生姜・大棗で補気健脾して正気を高めることが、より排膿を容易にする 方向に働き、喀痰が綺麗になってきたのではないかと考えています。排膿散及湯は、化膿したニキビや乳腺症、歯肉炎には一般的です。 桔梗(消炎、鎮咳、去痰)の清熱作用と枳実・芍薬の排膿作用をメインに、桂枝湯の構成生薬として有名な胃薬トリオ(甘草・生姜・大棗)を加えた方剤と捉えることができます。 でもこの胃薬トリオ、主薬が強くて胃腸がもたれる際にも加えられる傾向がありますが、桔梗は胃に触るのかな・・・。 ■ 「化膿性疾患に対する排膿散及湯の臨床経験」 ( 四日市医師会東洋医学研究会、Science of Kampo Medicine 漢方医学 Vol.

実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長) 更新: 2020-02-17 10:18:14

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