【悲報】鬼滅の刃完結(23)までに出たハンターハンターの単行本の本数Www : ちゃん速
なぜこんなに売れた?大ヒット中の鬼滅の刃とHunter×Hunterを比べてみたら見えてきたヒットの理由|和佐大輔公式Note|Note
もちろん今でも受験したり、就活したりする人の方が多いわけですが、でも少なくとも、 「人生は競争である」「正解は1つしかない」 なんて、マッチョな考えの人はずいぶん減ったように思います。 男性性が象徴するのが 「競争」 だとすれば、 女性性が象徴するのは「共感・調和」です。 つまり「勝ち負け」という 「客観的世界観」 ではなくて、どれだけ自分の人生を豊かにできるかという 「主観的世界観」 に変わっているわけです。 「人生の豊かさ」の尺度は人それぞれです。 例えば、お金が最も大事だと思う人にとってはお金が大事。 フォロワーの数が一番大事だと思う人にとってはフォロワーが大事。 家族が一番大事だと思う人にとっては家族が大事。 そーゆー多様性が許される時代にどんどん変化しています。 僕はこの「女性性の時代」に、鬼滅の刃は見事ハマったんだと思っています。 その証拠?に、 鬼滅の刃の作者の吾峠呼世晴先生は女性ですし、人気だって女性人気や子供人気に火がついている。 SNSでバズり倒している。 今までここまでバズり倒した漫画ってあったでしょうか? この「シェア」という行為自体も、女性性の大きな特徴の1つです。 ■なぜ鬼滅の刃は女性性の時代にハマったのか? 先ほど、 鬼滅の刃の最大の特徴はキャラクターにあるんじゃないか? という話をしましたが、僕が特に感じるのは、 「鬼滅の刃のキャラクターは全員が優しい」 ということです。 ↑こんな怖いキャラですら実は超優しい 例えば主人公である竈門丹次郎。 彼はひたすら「誰かのため」に命を削ります。 最初は妹のためでしたが、ストーリーが進むにつれて、様々な人の想いに触れ、その想いを紡ぐために戦い始めます。 ある意味、サイコパスですね(苦笑) だって、彼は「逃げる」という選択肢がないですから。 「迷いがない」と言ってもいいかもしれません。 例えば状況的には、妹も置いて、仲間も置いて、全てから逃げ出したっていいわけです。 そのぐらい、鬼は怖いですから。 エヴァンゲリオンの碇シンジなら速攻で逃げてますよ(笑) ↑こんな鬼に立ち向かえますか? (笑) そんな中でも彼は、当たり前のように死線をくぐって行く。 「迷う」としたらそれは、「逃げるかどうか?」じゃなくて、「どうすれば助けられるか?」ということだけ。 妹のため、仲間のため、そして、鬼の被害にあった見ず知らずの人のために、平気で自分の命を投げ出して戦うんです。 鬼滅の刃には「鬼殺隊」という物騒な名前のついた集団がいるんですが、ここに所属している主人公を含めた、ほとんどのキャラクターが、 「自分のためではなく、誰かのために戦う」 という選択をしています。 まあ、逃げ出すぐらいなら最初から鬼を退治しようなんて思わないんでしょうけど、ある意味、鬼殺隊は鬼よりも異常な集団です。 だって普通はそこまで利他的に生きられないですよね?
この2つの漫画は両方とも、 「週刊少年ジャンプで連載」 そして、 「バトル漫画」 です。 鬼滅の刃は「鬼」を退治する漫画で、HUNTER×HUNTERは「念能力」と呼ばれる超能力で戦う漫画。 鬼滅の刃にはゴール(ラスボスである鬼舞辻󠄀無惨)があるのに対して、HUNTER×HUNTERにはゴールが無いので、その意味では分かりやすいのはやはり鬼滅の刃の方でしょう。 でも、どちらも同じバトル漫画といえばバトル漫画ですよね? しかし、同じバトル漫画でありながらも、読者に与える印象は真逆と言ってもいいと思います。 これは「現象」だけを見ても明らかです。 例えば、鬼滅の刃は 「全年齢・全性別に対して広く人気を獲得している」 のに対して、HUNTER×HUNTERは 「コアな人気を獲得している」 ということです。 少なくとも4歳の子供が夢中になって念能力の真似はしないでしょう。 「伸縮自在の愛(バンジーガム)」とか、「百式観音」とか、「絶対時間(エンペラータイム)」とか言ってたら、ちょっと心配になりますよね(苦笑) そして女性人気だって極一部です。 女性に人気のキャラと言えば「キルア」と「クラピカ」だと思いますが、その他はなんというか、男くさい、アクの強いキャラが多い印象です。 ↑こんなキャラとか もちろん、男塾とか、北斗の拳とか、そっちの方向では無いですが、そもそも「ハンター」という世界観が、どちらかというと男っぽいわけです。 みんなに愛される鬼滅の刃と、 コアなファンに愛されるHUNTER×HUNTER。 まるで陰と陽。 これだけでも真逆の立場にある漫画と言えるんじゃないでしょうか? ■大事なのはストーリーか、キャラクターか?