第6章では、美しいだけではない、ちょっとお下品だったり卑猥だったりするような、心がざわつく日本美術が登場。冒頭でご紹介した《尾上菊五郎》もざわざわ系アートですが、ほかにもあります。 例えば《放屁合戦絵巻》では、裸の男性たちが自分のおならの強さ(? オリンピック成功 - otaharuoの日記. )を競い合っているシーンが描かれています。とても美しいとはいえない、ちょっと汚らしいとも思える絵巻です。 「《放屁合戦絵巻》は、もともと平安時代に描かれたものを室町時代に写したものです。おならを競い合う絵を大切に描き継いで楽しむという、当時の人たちの心の余裕も感じられる作品です」(久保さん) もうひとつ、《袋法師絵巻》も超ざわざわ系アートです。いわゆる「春画」で、ある屋敷の女主人の寝床に好色のお坊さんが潜んでいるところが描かれています。赤い大きな袋に隠れたお坊さんの顔はインパクトがあり、一度見たら忘れられません。ちなみに、このお坊さんはその後、袋に入れられたまま、ほかの女性の慰み者になるそうです……。 心のざわめきに耳を傾けて! おならや春画の絵巻で心がかなりざわついたあと、最後のプロローグではレースで区切られた静寂な空間が待ち受けています。ここには、仏教彫刻がポツンとひとつだけ、飾られています。 「この作品は、平安時代の女神像でしかも頭部だけです。表情があまりありませんが、よく見ていると、鑑賞者の心の変化に合わせて少女のように見えたり赤ちゃんに見えたり、目まぐるしく変化します。見る人の心の状態が変わることで、作品との出会いが一度きりでは終わらない、その時々の自分だけの大切なものだと改めてわかるような彫刻です。この作品を見たときの"心のざわめき"に耳を傾けて、展示室を後にしていただきたいです」(久保さん) 熱量に感動…! サントリー美術館のコレクション企画展に行くたびに日本美術が好きになっていく……そういう声をよく聴きます。その理由は、「見せ方」がとても親切だから。美術の知識がなくても楽しめる、見ているだけでワクワクするような展示になっているからだと思います。 例えば、単に茶碗が並んでいるだけではスルーしてしまうかもしれませんが、「裏もおもしろいですよ~」と鏡で見せてくれると、がぜん興味がわいてきます。 美術の見方やポイントを押しつけるのではなく、さりげなく教えてくれる、そんな絶妙な匙加減のおかげで楽しく見ることができ、日本美術の魅力にハマっていくのかもしれません。今回の展示では、学芸員さんたちの熱量の高さにも感動しました。 『ざわつく日本美術』は8月29日まで開催。 取材・文:田代わこ Information 会期 : ~8月29日(日)※会期中展示替えあり ※休館日:火曜日 ※8月24日は18時まで開館 会場 :サントリー美術館 開館時間 : 10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)※7月21日(水)、22日(木・祝)、8月8日(日・祝)は20時まで開館 ※いずれも入館は閉館の30分前まで 観覧料 :一般¥1, 500、高校・大学生¥1, 000、中学生以下無料 ウェブサイト: ※最新情報は、美術館のウェブサイトをご確認ください。 ※ 商品にかかわる価格表記はすべて税込みです。

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