肉はよく加熱して、野菜や果物はよく洗ってから食べる 可能性は低いのですが、生の豚肉や鶏肉、牛肉などにトキソプラズマが寄生していることがあります。食中毒の危険性もあるので、肉類はよく加熱をして食べるようにしましょう。特に、シカやイノシシなどの野生動物の肉を使ったジビエ料理は、妊娠中は控えておくか、食べるのであれば必ずよく加熱してください。また、生肉を切った包丁はよく洗いましょう。 また、レアステーキやローストビーフ、生ハム、サラミなどは日本の衛生事情や流通環境を考えると、まず心配ないのですが、時々「昨日食べたローストビーフがレアだったので心配で受診しました」と来院する妊婦さんがいます。あとで不安になる方も多いので妊娠期間中は避けておくのが無難でしょう。 野良猫のふんにはトキソプラズマの卵が含まれていることがあります。ふんが土に混じっている場合、そこで採れる野菜や果物から感染する可能性があります。野菜や果物は土を落として、よく洗って食べるようにしましょう。 2. ガーデニングや砂遊び後は手をよく洗う 土や砂の中にはトキソプラズマの卵が混じっている可能性があります。卵は1年以上感染力を持ち続けるので注意が必要です。ガーデニングで土を触ったり、お子さんと公園で土遊びをした後は、石鹸で十分に手を洗いましょう。 3. 飼い猫のお世話はなるべく他の家族にしてもらう よく「猫を飼っている人はトキソプラズマ症に注意」といわれています。その理由は、ネコ科の動物だけが、便にトキソプラズマの卵が排出されるためです。そのため、妊娠期間中に新しい猫を飼ったり、外の野良猫に触れることは避けたほうが無難です。 もともと猫をペットとして飼っている方は、室内で飼っていれば過度に心配する必要はありません。外でネズミや鳥などの肉を食べていなければ、トキソプラズマには感染する機会はないと考えていいでしょう。 ただし、室内飼いの猫でも他の寄生虫を持っている可能性があると考えると、猫のトイレ掃除はできるだけ他の家族の方にやってもらったほうがいいでしょう。 飼っている猫がトキソプラズマに感染しているかは、動物病院で調べることもできるので、心配な方は相談してみるのもいいかもしれません。 衛生管理が行き届いた日本では、トキソプラズマ症はそれほど心配のいらない感染症になっています。日々の予防策をしっかりしておきましょう。 竹内 正人(産婦人科医、医学博士) 日本医科大学卒業後、米国ロマリンダ大学(周産期生物学)、日本医科大学大学院(産婦人科学・免疫学)を経て葛飾赤十字産院などに勤務。著書に『マイマタニティダイアリー』など。

  1. トキソプラズマ

トキソプラズマ

B群溶血性レンサ球菌の保菌者であるか検査してもらいましょう。 10.

昔からいましたが、昭和60年には1例しか先天性のトキソプラズマ症の例が報告されず、それ以降、検査する病院が減っていました。しかし、その後、報告されるようになりました。食生活の欧米化で、生の肉を食べることが増えたことが原因かもしれません。 (「年間5例ほど」というのは危険な数字?) 本当に重い症状の赤ちゃんは年間5人というような数ですが、その10倍ぐらいは、全く症状がないまま、大人になるにつれて視力障害になるケースがあります。そういう場合は症状がないので、調査の対象となった小児科に行っていないのです。それに、妊娠初期ですと、感染が重い場合は流産という形で診断もされず、数字に表れません。感染している赤ちゃんは数字よりももっと多いということになります。 (飼い猫は危険?) 外に出して土に触ったりネズミを食べたりしないで、家の中だけで飼う猫で人工の餌を食べているのであれば、感染はしていないと思います。妊婦の方が猫を飼っていけないということではありません。 妊婦の方で、気になる場合は検査を受けることが大切です。 (関連サイト・クリックするとNHKのサイトを離れます) 小島俊行医師のページ 上でご紹介した女性のページ 投稿者:松岡康子 | 投稿時間:06時00分 トラックバック ■この記事のトラックバックURL ■この記事へのトラックバック一覧 ネコからうつる?

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