白兵戦に備えろ!」 クロスボウに狙われながらゴーレムの相手をしていては命がないと気づいたランセル王国軍兵士の一部が、意を決して城壁の方に駆け寄り、梯子を登り始めたのだ。対する防衛側も、前回と同じように装填係の獣人たちまで城壁に駆け上がり、そこで激しい戦闘が勃発する。 城壁の上までたどり着いたランセル王国軍の勇敢な兵士が、しかし大柄な獣人によって即座に殴り落とされる。その兵士がたった今登ってきた梯子も蹴り外される。 城壁の内側に敵を入れまいと槍で必死に応戦していた獣人が、敵の矢に当たって倒れる。 砦の城壁を挟んで激しい戦いがくり広げられるその様を、ランセル王国軍の隊列後方では指揮官の男も見ていた。 「あの傀儡魔法使いを仕留めろ! このままでは埒が明かんぞ! こちらの魔法使いを前へ出せ!」 「しかし閣下、あのゴーレムが暴れる中に魔法使いをやれば魔力を集中させる間もなく殺されてしまいます! 『十三機兵防衛圏』は、なぜ人に勧めたくなるのか?──3つの魅力解説と初心者も安心のプチ攻略トピックス – PlayStation.Blog. 魔法使いは貴重です!」 「では弓兵全てであの亀甲陣形を撃って崩せ! 一発くらい盾の隙間を通るであろう!」 たった一人の傀儡魔法使いのせいでまた敗北してしまうと、男は焦っていた。夜襲でコケにされた挙句、敵の数倍の軍勢を以て攻めたのに砦を落とせなかったとなれば、指揮官としての自分の能力も疑われてしまう。 男は険しい顔で前方の砦を見据えて怒鳴り続ける。男の周囲の護衛兵たちも、ゴーレムが暴れまわる前線の光景に目を奪われる。 誰もが前を見ていた。そのせいで、後ろへの警戒が疎かになっていた。 ふと違和感を覚え、男が斜め後ろを振り返る。すると、 「なっ! 馬鹿な!」 そこには見覚えのない騎兵部隊がいた。 その数は十騎ほど。馬一頭につき鼠人などの小柄な獣人が二人騎乗しており、前方の獣人が手綱を取り、後ろの獣人は小型の弓を台座に横付けしたような見慣れない武器を構えていた。 武器は全て男の方を向いている。 「ご、護衛兵――」 男が言い終わる前に、その全身を矢が貫いた。 ・・・・・ 「ノエイン殿! ジノッゼたちの隊がやったぞ! 敵の指揮官を仕留めた!」 盾に守られて視界が限られていたノエインは、フレデリックがそう叫ぶ声を聞いて自分の策が成功したことを知る。 夜目の利く獣人たちに爆炎矢の魔道具を持たせて敵陣に忍び込ませ、混乱を引き起こす。その隙にゴーレムを砦の前に埋め、さらに馬に乗れる獣人たちをジノッゼに指揮させて右手前方の森に潜ませ、森の中を通って敵の後ろに回り込ませる。 敵との戦闘の最中に足元からゴーレムで不意打ちをかけ、そちらに気をとられている敵の後ろからジノッゼ率いる騎兵部隊が接近し、クロスボウで敵指揮官を討ち取る。 三段階の奇襲によって敵を徹底的に混乱させ、軍隊としての機能を奪うという奇策だった。 「よかったです!

  1. 十三騎兵防衛圏 ネタバレ考察

十三騎兵防衛圏 ネタバレ考察

『十三機兵防衛圏』 PS Storeにて1周年記念セール開始、感謝を込めて39%OFF!

それで、彼らは?」 「戦場と砦を迂回して東門の方に回り込もうとしている! 敵も気づいたようだ! あいつらの撤退を援護するぞ!」 「はい!」 敵の指揮官を撃った後、ジノッゼたちが撤退するときが最も危険だ。後ろから奇襲を受けたことに気づいた敵兵がジノッゼたちに襲いかかろうとするのを、ノエインのゴーレムと城壁のクロスボウ部隊で押し留める。 ゴーレムをぶつけ、クロスボウで矢を降らせても、数で勝る敵はジノッゼたちに迫ろうとする。歩兵が騎馬に追いつくことは不可能だが、弓兵の放つ矢は容赦なく届こうとする。 敵の矢の雨をかいくぐり、十騎の騎兵は砦の後方に回り込んで東門から飛び込んできた。 一騎、また一騎と帰還し、最後に息子ケノーゼとともに騎乗したジノッゼも砦の中に入る。 その頃には、指揮官を失って大いに混乱したランセル王国軍は、潮が引くように撤退していった。 「よし! 十三騎兵防衛圏 pc. 今日も我々の勝利だ! 皆よくやった!

Sitemap | xingcai138.com, 2024

[email protected]