98/103 精霊と妖精の違い ああ、周りとの温度差に泣きそう。 人間ってあまりにも困ると動けなくなるんだね。あんまり知らなくていいというか、実地で知りたくなかった情報だわ。 これはどうしたらいいの? というより妖精が自由すぎる。 こっちがいろんな意味で固まってるってのにまたワタシの上を飛んだり跳ねたりと忙しないと言うか、ここまで我関せずを貫けるってすごいな。 『サルビア、何かそこにいるの? 』 母が不思議そうに聞いてくるけどこれは正直に話してもいいのかな? でも不気味だって思われない? 『サルビア、何が見えるのだ? 皆笑わないから何が見えるのか我らに教えてはくれないだろうか』 ワタシが返答することを躊躇っているのを感じたキャラウェイが気遣ってくれる。 流石にここまで注目されてしまっていたら言わないっていう選択肢は駄目だよね……。 ああ、でも何て説明したらいいの? これ。 だってキャラウェイが真面目な雰囲気で話をしているのに、その上を全身タイツを着た妖精がキャラウェイの出す蔓に向かってファイティングポーズの真似事してるなんて誰が信じるよ。 てか、これは笑うとこ? 『……えっと、小さい羽根をもったちっさい人たちが空を飛んでいるというか、何というか……。因みにだけど、皆にはこの人たち見えないの? 』 駄目もとで周りを見回して確認のため聞いてみるけど、兄達には不思議な顔をして首を傾げられた。 『そうだな。ここには我と其方ら親子、それに其方らと同じ一族の者しかこの目で見ることは適わないが……、いや、だがここには他に比べ魔力が異様に密集しているのは感じられる。それを踏まえて考えるのであれば其方の目に見えているというのはこの地に創成の古より存在すると言われる精霊族かもしれぬ』 『精霊? 妖精族とは違うの? 今日もワタシは戦います! - 精霊と妖精の違い. 』 ワタシ達の話を聞いているのかいないのか。ふよふよ飛び回る親父たちを盗み見て種族のことを確認する。 『ああ。妖精族は森の奥深くで自然の中から自然に生まれる者たちの種族を指す。違いははっきりとは分かっていないが概ね目で確認できるものが妖精族。目で確認出来ぬ者が精霊族とされているな』 『え? でも目に見えないならどうやって精霊族がいることを確認したの? 』 『言い伝えでは神のみがその姿を目に映し、他の生き物が精霊を確認するときは精霊の悪戯などで存在を把握していると言われている。だが精霊がいる場所は栄え、精霊を蔑ろにすれば不吉なことが起こるとも言い伝えられているな』 何やらスケールがとてつもなくデカいことになった気がするけど、ワタシはふるふると首を振ってそれを不定する。だって、この変てこな服着たちっこいオヤジが伝説の生き物?

精霊と妖精の違いとは?妖怪の意味も解説

いやいやいや。どう考えても伝説は伝説でも『変態』な伝説でしょ。 再度確認のため妖精オヤジ改め、精霊オヤジに視線を向ける。 ……って何であんたはそんなドヤ顔してるの。 地味にイラッてくるな。尻尾で張り倒すよ? 精霊と妖精の違いとは?妖怪の意味も解説. それに何で周りの精霊も同じようにドヤ顔してんのさ。もしかしてそのドヤ顔、精霊族の標準装備なわけ? よし。そこに一列に並べ。何かすっごいむかつくから尻尾で張り倒してやる。 よく分からない事態に脳が考えることを拒否し始めたのか尻尾をゆらゆら横に振り獲物を狙うように精霊オヤジに視線を向けてしまう。 だけど精霊オヤジもワタシの行動に何かを感じ取ったのか、ドヤ顔を瞬時にひっこめ母の後ろに隠れてしまったため思わずできもしない舌打ちをしてしまう。 あのオヤジ変態のくせに逃げ足だけ早いな。 母のところまで実際の距離はそんなにはないけど、まだよく分かってない周りを無視して追っかけ始めたらそれこそ問答無用で変な子認定される未来しか見えないんだけど。 ワタシが一人内心で葛藤を繰り広げている横でキャラウェイに事の顛末を聞いた兄達が母にその事を話すとその話を静かに聞いていた同属たちが今までの比ではないくらい大きな声でどよめき始めた。 ちょっと耳が痛いくらい声が大きいんだけど、何にそんなに反応してるの?! ブックマーク登録する場合は ログイン してください。 ポイントを入れて作者を応援しましょう! 評価をするには ログイン してください。 +注意+ 特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。 作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。 この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。 この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。 小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

「精霊」と「妖精」の違いを徹底解説!意味が違うの?

言葉・カタカナ語・言語 2021. 03. 27 2020. 04. 17 この記事では、 「妖精」 と 「精霊」 の違いを分かりやすく説明していきます。 「妖精」とは? 「妖精」 とは、西洋の神話や物語に登場する人間ではない存在で、日本では小人(こびと)がそれに近いとされます。 つまり、想像上の生物で、実在はしませんが、世の中で不思議に見える現象は、この 「妖精」 の仕業だと表現されることが少なくありません。 しかし、そのように誤魔化しとして(もしくは、わざと面白おかしく)使われている為、あまりまともに捉える必要はなく、ファンタジー小説などには頻繁に登場するものの、これという種類や性質などは設定によって様々で一定ではなく、 「妖怪」 や 「お化け」 などと同類の扱いだと考えていいでしょう。 「精霊」とは?

今日もワタシは戦います! - 精霊と妖精の違い

もしかしたら、「妖精」も「妖怪」も同じ存在なのかもしれません。 有名な妖精を紹介すると、昆虫の「フェアリー」、架空の霊長類の「エルフ」、それから架空の種族である「ホビット」「ドワーフ」「ピクシー」などがいます。 あと、白雪姫に出てくる小人も妖精、ピーターパンのティンカーベルも妖精です。 ちなみに、白雪姫の小人は「ドワーフ」で、ティンカーベルは「フェアリー」なのだそうです。 ということで、 「精霊」と「妖精」の違いをまとめると、自然界の何かに魂や霊が宿ったものという部分は同じですが、「精霊」は姿形がないのに対し「妖精」は姿形があります。 それから 「妖精」は特殊能力を持ち、悪さやいたずらをします。 2. 「天使」と「妖精」の違いは?

この記事を書いた人 最新の記事 大学卒業後、国語の講師・添削員として就職。その後、WEBライターとして独立し、現在は主に言葉の意味について記事を執筆中。 【保有資格】⇒漢字検定1級・英語検定準1級・日本語能力検定1級など。

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