聖火リレー報道規制Ioc「ルール」に法的根拠はあるのか(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
聖火リレー中止の下駄を知事に預ける丸川珠代五輪相(公式サイトより) いずれにしろ、聖火リレーは長野県から岐阜県、そして4月5日、6日には大都市・名古屋市がある愛知県に入る。名古屋市も感染拡大地域だ。長野市で「無観客」に追い込まれるありさまでは、名古屋市ではどうなるのか。さらに4月13日には「まん延防止等重点措置」が適用されることになった感染爆発地帯の大阪府に入る。 丸川珠代・五輪担当相は3月30日、記者団の「もし大阪府にまん延防止等重点措置が適用されたら、聖火リレーはどうするのか」との問いに、こう答えたのだった。 「大きな課題になると認識している。地域の医療を預かっているのは都道府県で、負担をかけないことと聖火リレーの実施についてご検討を賜りたいのが私たちの願い」 と、聖火リレーを続けるか中止するかの判断を、知事たちに下駄を預けたのだった。 朝日新聞(3月30日付)「聖火リレー『密』難題 著名人に人だかり」は、大阪府での聖火リレーが最大のヤマ場だと指摘する。 「4月13日、14日には感染拡大の大阪府で行われる。『むしろ心配は大阪だ』と話す五輪組織委幹部もおり、状況が悪化すれば、公道のリレー中止も『現実味を帯びる』という」 大阪府までで10府県目だ。聖火リレーの全体の日程の約5分に1に過ぎない。大丈夫か? 止めるなら早いうちがよいが...... 。 【追記 2021年4月1日】 ※ 新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、大阪府の吉村洋文知事は4月1日、東京五輪の聖火リレーについて、「大阪市内では中止すべきだ」との考えを示した。大阪市の松井一郎市長も同日の記者会見で「大変残念だが、聖火リレーは見合わすべきと思う」と述べた。 (福田和郎)
- 聖火、スポンサー車両演出に苦言/スポーツ/デイリースポーツ online
- 聖火リレーは「希望」照らすか 福島で考えた五輪の意義 - 東京オリンピック [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
- 東京2020オリンピック聖火リレー 実施内容を変更し開催! - 福岡県庁ホームページ
聖火、スポンサー車両演出に苦言/スポーツ/デイリースポーツ Online
聖火リレーは「希望」照らすか 福島で考えた五輪の意義 - 東京オリンピック [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
2枚 三重県の鈴木英敬知事は8日、東京五輪聖火リレーに伴走するスポンサー車両に関し、沿道の観客が声を出しての応援を自粛していることを念頭に「『盛り上げるぞ』という演出が適切だったのか」と苦言を呈した。 県庁で記者団の取材に応じ「(聖火リレーは)これから三重よりも感染状況が厳しい地域へ向かっていく。感染対策とリレーを両立させる気持ちに配慮した演出を、スポンサーにもやっていただきたい」と述べた。 聖火リレーは8日まで三重県で実施。県などは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、沿道に集まった観客に声を出しての応援を控えるよう求めている。
東京2020オリンピック聖火リレー 実施内容を変更し開催! - 福岡県庁ホームページ
大音量のスポンサー車が大勢のスタッフを連れ行進。次走を務める聖火ランナーは手持ち無沙汰に車列を見送っていた 3月25日にスタートした東京五輪の聖火リレー。連日聖火ランナーの姿がテレビで報じられているが、それは全体の一面のみを切り取ったものに過ぎない。実際に沿道に行ってみると、目に入ってくるのはコカ・コーラやトヨタ自動車、日本生命、NTTグループなど、スポンサー企業名が大書された改造車両の大行列だ。 赤や青の派手な色に塗装し、「ゆず」や「EXILE」などの曲を大音量で響かせ、荷台の上ではDJがマイクを使って「踊って楽しみましょう! !」などと叫んでいる。多い時は約30台の車列が続く。 主役のはずのランナーは最後列を巨大な車に隠れるように走る。車列が現われてからランナーが来るまで10分以上。沿道にいた男性は、「スポンサーの車を見に来たようなもんだ」とこぼしていた。 写真は、和歌山県の紀の川コースだ。鳥のさえずりが聞こえるのどかな山間部を、大音量のスポンサー車が大勢のスタッフを引き連れ行進する。次走を務める聖火ランナーは手持ち無沙汰に車列を見送っていた。 しかしこの構図は新聞・テレビでは報じられることはなく、取り上げるのは決まって著名人ランナーの笑顔ばかり。キー局と関係の強い大新聞もまた、東京五輪のスポンサーに名を連ねているからだろう。 東京五輪公式サイトによれば、聖火リレーは〈きたるオリンピックへの関心と期待を呼び起こす役目〉があるとする。しかし"スポンサー・ファースト"のこのリレーが、本当にその役目を果たしているだろうか。 撮影/WEST ※週刊ポスト2021年4月30日号
3月25日、東京オリンピックの聖火リレーがスタートした。新型コロナウイルスが退散していない中での出発であった。著名人がランナーを辞退することがその度にニュースとなって流れた。多くはスケジュールの都合としたが、感染拡大を理由に挙げた人もいた。 米国の大学教授が "感染を広げるだけの聖火を消すべきだ! リレーはヒトラーが始めたものだ! "と真っ向から聖火リレー自体を否定した。それが五輪に多額の放映権料を支払っている米国NBCのウエブ版に掲載されたので、日本のメディアも大きく取り上げた。あたかもそれがNBCの見解であるかのように。 初日の福島で、コンボイカーからDJが沿道でランナーを応援する人々を盛り上げたが、その派手な演出が「復興五輪」とかけ離れていると批判する報道があった。4月13日と14日に大阪各地を回るはずだった聖火が、コロナの感染が止まない状況から、万博記念公園を廻る形になった。 今、日本列島は第四波の中にあり、4月25日から4都府県に緊急事態宣言が発令された。果たして聖火は7月23日、オリンピックスタジアムに辿り着けるのだろうか?