2021/6/21 普通に怖い話(怪談) 俺が小学生の時、子供たちから、「おかめおじさん」と呼ばれている人物がいた。 その人は、毎日通学路の横断歩道に黄色い旗を持って立ち、子供たちが安全に通学できるように注意する、緑のおばさんのようだった。 そのおじさんの顔が、ほっぺから下が、ふっくらしていて、目が小さくて細く、いつも笑顔だったので、うちの小学校の生徒たちは陰でおじさんの事を、「おかめおじさん、おかめおじさん」と呼んでいたのだ。 ある日、放課後に仲の良かった友達AとBと俺の3人で話をしていたら、Aがこんなことを言い出した。 「昨日、町内のS公園の砂場の中から死体が出てきたんだって。身元を調べたら3年前に行方不明になってた、うちの学校の女子生徒だったんだ」 唐突にそんな話を聞いて、俺もBもびっくりしたが、でも少し興味もあった。 「でさ、その子の死体は、あちこち腐ってて、ぼろぼろになってたんだけど、特に顔がひどくてさ。 顔の皮全体が剥がされてたんだってさ」 死体の様子を想像して、俺は身震いした。Bも怖がって聞いている。 すると、続けてAがとんでもない事を言い出した。 「それでさ、俺犯人は、おかめおじさんじゃないかって思ってるんだ」 Aは自信ありといった顔をしている。 「え! ?どういう事それ」 目を丸くさせてる俺とBに、Aが続ける。 「だって、おかめおじさんが通学路に出てくるようになったのって、俺らが2年の時だろ?3年前じゃん。 きっと、被害者の子供の皮を被って、顔を隠して逃げてるんだよ」 にわかには受け入れられないAの推理だったが、俺も1つ気になることがあった。 おかめおじさんの表情は、"ずっと笑ってる"というより、"ずっと変わらない"と言った方が正確なほど、不自然だったからだ。 「明日登校する時、おじさんの顔、確かめてみようぜ」 とAが提案し、明日3人で一緒に登校する事にした。 次の日、通学路の途中で待ち合わせた俺たち3人は、おじさんがいつも立っている横断歩道まで来た。 俺たちが近づくと、おじさんは、「おはよう」と言って、軽く頭を下げた。 Aは先頭で、おじさんの顔をジーと見ながら、ゆっくり進んだ。 続くBも、おじさんの横を通る時に、チラッと顔を覗いて行った。 最後に俺も、少し顔を上げて、おじさんの顔を一瞬見てみた。 「チッ! !」 その時、確かに舌打ちするような音がはっきり聞こえた。 おじさんの唇は動いてなかった。 俺は怖くなってすぐ顔を下げ、振り返っておじさんの様子を見ることもできず、足早に学校に急いだ。 次の日から、おじさんの姿を見なくなった。 Aは、「やっぱり俺の言った通り、死体が発見されたから逃げたんだ」 と、得意気にみんなに話してた。 数ヶ月経って、またS公園の近くに住む主婦が行方不明になったというニュースを聞いた。 俺は、おかめおじさんが今どんな顔になっているのか、想像して寒気を憶えた。 ★この話の怖さはどうでした?

おかめおじさん | 俺怖 [洒落怖・怖い話 まとめ]

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『小人のおじさん』など 全5話|世にも奇妙な怖い話・都市伝説【オカルト- 短編】 | 怪談ストーリーズ

?」 彼はやっと状況が飲み込めたようだった。 「そうでしたか・・・。すみません。」 そう言うと、そそくさと店を出て行った。 まだまだ続くおじさんの呪い 「勝った・・・。」 招かれざる同伴者をまいた私は、安堵の気持ちで席に腰を下ろした。 メニューを一通り見てピザを頼むと、「さて、明日の代休はどこに行こっかな~?」などと、スマホを取り出し思いを巡らせ始める。 すると、10分前に退店したはずのあのおっさんが女性を連れて向かいのテーブルに着席しているではないか。 「えぇ~!! あんなことがあった後なのに、よく同じ店に入ってこれるよね! ?」 先ほどの悪夢が再び蘇る・・・。 二度と見たくない顔をまた見ることになって、心からうんざりした。 二人が話す声が聞こえる度、好物なはずのロマーナピザが味気ないものに思えてくる。 あぁ本当に腹が立つ。 私の貴重な休憩時間を返せ!! 答え合わせと、勝手な推測 しかし、私と勘違いされた相手の女性がどんな人か気になって、そこはすかさずチェックした。 彼女は私と同年代のアラフォー女性で、背格好やロングヘアという特徴も似ている。 マスクを外したその顔は濃いめの美人で、父親くらいの年齢のおじさんと食事をしている姿は、愛人契約をしているカップルにしか見えなかった。 (※極めて個人的な見解です) 二人がレストランを出て行く姿を見た時、ある考えが頭に浮かんだ。 「そういえば、この上はホテルだったな・・・。」 まぁ他人がどこで何をしようがそれは本当にどうでもいいことなのだが、 「初対面の人と待ち合わせる時は名前の確認ぐらいしっかりしろよ! 『小人のおじさん』など 全5話|世にも奇妙な怖い話・都市伝説【オカルト- 短編】 | 怪談ストーリーズ. !」 と、心から思った。 最後の言葉 休憩の時間が終わりに近づいてきたので、会計に進んだ。 レジ担当は、私を助けてくれなかったあのお兄さんである。 一部始終を見ていた彼は、レシートを渡しながら私に予想外の挨拶をした。 「お気を付けて。」 私はまた困惑した。 お気を付けて・・・!? レストランを出る時、今まで「お気を付けて。」って言われたことあったっけ!? いや、ない。 それは、レストランで見知らぬおっさんに同席されそうになった私への、注意喚起の言葉なのか。 お兄さんもあの時助けてくれなかったし、自分の身は自分で守れってことか・・・。 私は、「長いことやめていた合気道を再開しようか?」などと、本気で考えたりした。 そして・・・最悪な思い出を残したあの店には、二度と行くまいと心に誓った。 恐怖体験をした私からのメッセージ 生きていると、ある日突然、信じられない人や、信じられない出来事に遭遇することがある。 みなさんには、周りに助けを求める勇気、冷静に判断する思考力、イヤな相手に「NO」と言える強い心を持ってほしい。 それが、私がこの恐怖体験を書こうと思った一番の動機である。

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